もう、君には頼まない―石坂泰三の世界
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/06/10
- メディア: 文庫
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[内容]
石坂泰三―第一生命、東芝社長を歴任、高度成長期に長年、経団連会長を務め、”日本の影の総理” ”財界総理”とうたわれた、気骨ある財界人の生涯を描いた長編小説。
[感想]
石坂泰三という人間はとても分かりやすい人間だと思う。謙虚であること。自分はあくまで普通の人間だと言い切ること。そこから屈託のなさ、努力し続ける姿勢、大きな存在感を持つ頼りがいなどが生まれたのだろう。石坂も東大出だし、石田礼介と同様、やはりエリートであることには変わりない。問題はその地頭の良さをどう活かすか。自分はエリートだからと驕ったところで成長が止まる。謙虚な姿勢で学びを辞めずに王道を行くこと。うん、普通(王道)はやっぱり大変だな!でも人生長いんだし、後悔しないように、できる限り王道を行きたい。
[金言]
漠然とした「生涯の一日」というより、誰の一日でもない「それがしの一日」。その一日一日を大切にしたい。
たとえ一日でも不本意な日は送りたくない。
一日一日をそれがしの一日として過ごす元気な石坂の姿は、人の目にとまらずにはおかなかった。
外見上の屈託の無さが、一種のたくましさに受け取られた。
鶏口となるも、牛後となるなかれ
人生を大河の流れにたとえることが好きであった。その川の流れに任せて、なおかつ自在に生きよう。
流れの中で小さく身を縮めて守るのではなく、少しでも広い世界へ打って出る。
あくまで自分は格別な人間ではなく、ふつうの人間でしかない。
自分が普通の人間だから、変わりものを排するのではなく、むしろ、関心を持つ。
会社につとめて、いろんなこと教えてもらうんだから、金払ってもいいくらいだ。
サラリーマンはとにかく素直に。
目で学び、耳で学び、足で学ぶ。
旅程をいつも一日余裕をとる例に見るように、とにかく見て廻り、話を聞いて廻る。
横着を肯定する石坂だが、その横着にも通すべき筋がある。
外堀の水に白い水を映す日比谷の本社ビル。そこに高々とひるがえった星条旗。石坂を見世物のように呼びつけようとしたマッカーサー。会社の一部が残留しているのに玄関払いを食わせた受付。米軍将校に敬礼することを自慢にしている警官たち・・。・・・(略)・・・。日比谷の風景は東芝に通じ、それは石坂にとって、会社を失い、日本を失おうとする光景であった。
ヨーロッパへの出発前、石坂は山下太郎からアラビア湾での海底油田発掘の話を聞かされ、協力を求められた。その会社の発起人になれ、というのである。石油は経済の血液であり、日本にとっては一番不足し、一番必要とする資源。
(山下太郎=アラビア太郎、アラビア石油初代社長)
いつも正論を唱え、正論あっての経団連会長であった。もちろん、正論にもいろいろあるが、石坂のそれは、日本経済の活力を信じ、また、その活力を大切にし、一日も早く一人前の国として国際経済の中へ―というもので、自由と自律の夢がそこには在った。
石坂はいわば活力派であり、手放しの自由主義経済論者に近い。
経営にヒケツなし。ただよく勉強すること。
それも広い意味での勉強、複線複々線の勉強を。
何を見ても興味が湧くようでなければ、仕事もだめだ。
奮起、奮起、併して健全なる、雄大なる思想、これを子供たち、孫たちに望む。之が私の一生の懇願である。
小細工を弄するなかれ。
国家の論理と企業の論理
国家の論理と企業の論理―時代認識と未来構想を求めて (中公新書)
- 作者: 寺島実郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1998/09
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[内容]
グローバル化が進み、新たな仮想国家時代へ突入した今、日本は、企業はどのような基軸を持って行動すべきか。
[感想]
論文3報をまとめたものらしく、結構読みづらい。この手の本はだれ向けなんだろう?内容はかなり難しいぞ!
よく教授が、日本はこのままだとダメになってしまう!みたいなことを言うが、私はいつも、日本を救うよりまず自分が大きくならなきゃ!と思っていた。この本で指摘されていることだが、自国のために!という国際的常識ともいうべきものが、日本からはなくなりつつある。つまり、国より自分なのだ。そりゃ国へのコミットメントと言ったら、どうやっていくら払っているのかも分かりにくい税金ぐらい、徴兵制がないこともお国のため!という気概を減らしていることは間違いない。戦争経験が嫌悪すべきものと間接的に刷り込まれ、「国のため」という言葉を用いると変人に見られる社会なんて・・・
少し古い本(10年ちょっと前)なので、今は著者の意見は違うかもしれないが、「金融はあくまで触媒、だまされるな、モノづくり日本でいけ」という意見は賛成しかねる部分もある。つまり、金融も大事だということ。ものづくりだけやってればいいってもんでもない。もちろん基軸はそれでもいいが、こういう言い方で書かれると、「金融やってるやつは悪人だ」と読者が思うんじゃないか?私は、すべて必要だと思う。
[概要]
世界は正体不明の故郷喪失のコスモポリタンを信頼しない。
日本人としてのアイデンティティと基軸にこだわりながら、世界に一定の敬意をもって受け止められる議論をなすことが求められている。
モノ・ヒト・カネ・企業・情報・犯罪のすべてが、実にやすやすと国境の壁を超えるようになって、近代国家の基本的主権のひとつである徴税権がおびやかされ、電子マネーの普及によって、間もなく貿易収支の数量的管理さえも危うくなり、国境で犯罪を防止することもできないというジレンマに直面する。
国民国家の国力
土地→工業生産力→通商国家モデル
仮想国家
企業の国境を超えた活動によって、国力概念が変質し、自国の領土を基盤とした生産能力にこだわらなくとも、移動可能な目に見えない付加価値としての情報、技術、知識、システムなどに立脚することによって、新たな経済力と維新を保持した国家が台頭してくる。
仮想企業(本社機能のみ本国へ、その他生産機能などを海外へ委託する企業)の台頭により、仮想国家が生まれる。
国境を越えつつある企業は、グローバルな視界を広げつつあるにもかかわらず、世界秩序に責任を担うところまではとても到達していない。
仮想国家時代においても、米国の圧倒的優位性は変わらない。
:情報、技術、知識、システム、デザイン、金融、法務などのソフトウェアを想像するパワー
しかし、これらは統一国家戦略によるものではなく、挑戦が開かれた風土による。
ユダヤはソフトパワーのみで生き抜いてきた。
ユダヤ的思想:脱国家主義+高付加価値主義
怒涛のグローバリゼーションの中では、ナショナリズムは孤立し、国際競争の落伍者となる。
日本としては、グローバリズムのメガトレンド、エネルギーをしなやかに吸収し、時代の流れに乗った国づくりをすることしか選択肢はない。
1.競争を導入し、世界から新しい時代の風が入りやすくする。
2.グローバリズムがもたらすマイナスの問題を国家間の協調をベースに対策する。
3.国として情報電子システムへ投資する。
4.人材ポテンシャルの総合活用を図る。
米国の問題
1.貧富の格差
2.競争の結果の寡占
3.実質的米国支配:抑圧的寛容
日本が誇れるもの
1.経済成功の公正分配による健全な中流層の形成
2.平和主義
日本が目指すべきもの:ものづくりを基本に(金融は触媒である)
アメリカの対日貿易赤字と対中貿易赤字は性質が違う。
対中は、単に投資が育ったの結果。
粗にして野だが卑ではない
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1992/06/10
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[内容]
三井物産に35年間在職し、華々しい業績を上げた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった”ヤング・ソルジャー”―明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から”卑ではない”ほんものの人間の堂々たる人生。
[感想]
石田氏は三井物産で華々しい業績を上げた。この業績には能力だけでは成し遂げられないものがあったと思う。能力+運。時代の先を見通して事業を拡大することで華々しい業績を上げたわけだ。現在の商社の役割として言われている、新しい市場を切り開く能力というよりは、どちらかというとスペキュレーションの達人として描かれている部分が多い気がする。能力の部分でいえば、石田氏は一橋大学を主席で卒業するなど、こういう偉い人はやっぱりもとから頭のデキが違うのかな、と少し悔しくなる。しかし、石田氏に本当にいつでも時代の先を見通す能力があったかというと、もちろんそんなことはない。本書後半で描かれているように、株では失敗をしている(こともある、という程度?)。城山小説の主人公にありがちな、一徹さはなかなか真似ができるものではないと思うが、商売を貫徹した後はパブリック・サービスという生き様は物凄く尊敬できるし、そのようなことを言えるまで商売をやりきることができた石田氏の人生はとても羨ましい。
[金言]
私の新年は何をするにも神がついていなければならぬということだ。それには正義の精神が必要だと思う。こんどもきっと神様がついてくれる。そういう信念で欲得なくサービス・アンド・サクリファイスでやるつもりだ。
商売に徹して生きた後は、「パブリック・サービス」。世の中のために尽くす。そこではじめて天国へ行ける。
パンのために働くのはよせ。理想の光をかかげてやれ。
商社の仕事は口銭だけではだめ。スペキュレイションもふくめ、新しく創り出すものが加わって、はじめて大きな稼ぎができる。
システムをつくりながら、石田はその相場勘と度胸で大豆の商いを伸ばして行った。
大連の大豆取引で他の商社がバタバタ倒れた中で、三井だけは損をしなかった。
リスクが大きいことは、もうけも大きいことである。業績を上げるには、避けて通るわけには行かない。ただ、「大いに慎重な構え」で臨むことにした。
指導者層のアメリカ人たちと気後れせずに付き合った。学者や文化人にもよく会った。
部下が石田の前に立つときには、充分に準備しておいて「この案が最も正しいからご承認下さい」というスタイルでなければならなかった。
石田が目を付ける部下の条件は1.ヤング 2.アグレッシブ 3.イクスピアリンスト
ばくち商売でいちばんいけないのは見切りの悪いことだ。
金儲けの楽しみは、その道行きにある。
まず、資金が余裕しゃくしゃくでないかにゃいかん。余裕がないと度胸がつかん。
「賢明な投資」のためには、「しじゅう頭を使って天下の形勢を見てなきゃ」
いやなこと、総裁でしかできないことだけをやり、決断はするが、実務は全て磯崎以下に任せる。
弁解はしない。責任は取る。
気持ちの切り替えの早いこと。
本音を隠して、ビクビクと通りやすそうな要求をするな。
自分の子分を作ったり、”石田閥”をつくらぬところがもっともよろしい。
快適睡眠のすすめ
- 作者: 堀忠雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/07/19
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[内容]
より快適な睡眠生活を送るためには昼寝が必要。それを理解するための基本的な睡眠の知識なども掲載。
[感想]
最近は昼寝が良いらしい、というのはよく聞く話なのであまり真新しいことは載っていなかった。なぜ昼寝が必要なのかということはよく変わった。昼飯を食べていなくても眠くなるなんて・・・昼休みにぱっとご飯食べて、20分間ぐらい昼寝をするのが一番現実的かな。あと、睡眠時間を6時間ぐらいまで無理なく圧縮できるならしてみようかな。これを習慣づけるには半年我慢しなくてはならないのか・・・こりゃ根気が必要だ!睡眠に関する知識は少し詳しすぎる。
[概要]
レム睡眠は脱力が伴う。
中途覚醒は年齢が進むにつれ顕著になる。
男性から女性はよく眠っているように見えるが、当の女性は睡眠不満が絶えない。
年齢の増加に伴い、睡眠の性差は広がる。
午後2〜4時の眠気は食事の影響を取り除いても、強固に現れる。
朝型は早寝早起きしかできないので、夜更かしした日でも翌朝いつものように目が醒め、睡眠時間を確保できない。
夜型は不規則生活に強いという、夜勤に優れた耐性を示す。一方で、不調のあらわれが緩慢なため慢性化したり、大きな障害まで発展してしまう危険性が高い。
短眠型の睡眠はコンパクトで効率が良い。
睡眠時間の短縮は可能だが、無理なく短縮できるのは6時間が限界。
ただし、寝不足感や目覚めの悪さは残り、これが完全に落ち着くには6か月を必要とする。
短眠型の睡眠週刊は強い意志と忍耐力があれば、やってできないことはない。
睡眠時間が平均7−8時間の人の死亡率が最も低い。
日本人の短眠の原因は40代の女性(有職無職問わず)にある。
週を通して、睡眠をとる時間帯は、変動してもせいぜい1時間以内に、夜更かし朝寝坊もせいぜい週に1回にしておくのが望ましい。
睡眠習慣を変えようとする時は、早起きが大原則。改善におよそ1か月かかるのが普通なので、根気よく頑張る。
眠気のリズム3つ
二時間周期のウルトラディアンリズム
12時間周期のサーカセミディアンリズム
24時間周期のサーカディアンリズム
長いものほど、眠気の程度が強くなる。
効果的な睡眠法3つ
1.単相性短縮睡眠・・・6時間まで短くできる。
2.係留催眠・・・1-5時は規則的に寝れば他の4時間はいつ寝てもよい。
3.多層性短縮睡眠・・・さらに分割して寝る。30日目以降、作業効率が上昇する。
自己覚醒法
個人差はあるが、習慣的な起床時刻以外でも、目覚まし時計など外的要因を用いずに起きることができる。
ある程度習慣化すると成功率が上がる。
メカニズムは不明だが、目を覚ますべき時刻が近付くと、内分泌系は目を覚ます準備に近づき、睡眠から覚醒への移行をスムーズに行えるように調整が進む。
昼寝、シエスタ
昼寝は、体温リズムに組み込まれた合理的な行動。
睡眠完成の大きさや持続に、昼寝の長さが直接関係するのでなく、覚醒直前の睡眠レベルに関係する。
仮眠20分程度では、まだ徐波睡眠は出ていないか、出てもわずかであるためOK。50分はちょうど徐波睡眠の最中で目を覚ます。80分では、一サイクルし、睡眠レベル1か2で起きる。
よって、とくに徐波睡眠の補充が必要でない時は20分、必要な時は80分寝ればよい。
2時間仮眠は、夜間睡眠までの時間が短くなるほど、夜間の徐波睡眠が減少し、特に14時以降の仮眠は深刻な睡眠障害をもたらす。
睡眠の効率は、15時>19時で、睡眠惰性も少ない。
12時の昼寝は、14時の昼寝に比べると、行動的な覚醒や、実際の行動成績にはあまり改善は見られない。しかし、眠気が解消され、気持ちのいい午後の活動が期待できることは評価して良い。
短時間仮眠の習慣はアルツハイマーの危険性を3分の1に低減させる。
睡眠環境
入眠の基本は体温を上げること。体温が下がる過程で入眠できる。下がっていく落差が急激であるほど良い。
体温を上げるには:入浴、軽い運動。アルコールはよくない。
血液の粘度を上げないように、水を飲むとよい。
マットレスは、手でをして3?ぐらい沈むのが良い。
枕はうっ血を防ぐ。首筋の骨がまっすぐで無理のない状態になるのが良い。
1‐3歳児は24時間の生活リズムを作るため、早寝が基本。
幼児は2時間のウルトラディアンリズムで動くため、大人のように考えてはいけない。
サブプライム後の新資産運用
サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
- 作者: 中原圭介
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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[内容]
サブプライム後の新しい投資の基本。
[感想]
内容は、簡単に言えば、時代の流れを読みつつ慎重に投資することにより、これまでの常識だった国際分散の長期投資を超えるパフォーマンスを上げるというもの。アマゾンの特級の高評価もあって、『こりゃタフですげぇ投資だぜ!』と思いながら読んでいたのだが、『円安は今後も続く』の辺りで違和感を感じたのでちょっとネットで調べてみると、http://noload.558110.info/Subprimego.html
のようなページに当たる。このページを読んでからいきなりこの本が胡散臭く思えてきた。何が怖いって、この本がでたらめなのも怖いんだけど、上のページを読む前と後では自分のこの本に対する印象があまりにも違うこと。自分の意見がこうも周りの意見に影響されるのかと思うと怖い・・・以下この本のおかしい点。
アクティブ投信がダメなことは前から言われているのに、何が今さら『新』なのか・・・
円安は今後も続く?この本が出た直後から全世界的な超円高だ!
この本のいい点:日本が本当に危ないことが分かった。この本の運用で得するかどうかはともかく、この本の運用法は『日本は衰退し、円の価値は下がっていく』ことが前提となっている。日本が衰退するのは確かにそうかもしれない・・・あと、日本経済、アメリカ経済の動向を知るためのポイントが具体的なのも好い点だと思う。
[概要]
金融工学は役に立たないことは歴史が証明している。
破滅寸前の日本の現状
日本は人口減少により、縮小傾向に入る可能性が高い。
⇒デフレはこの先もずっと続く。
⇒低成長・低金利時代が続く。
⇒資産運用が必要。
国際分散投資の欠点
・世界のマネーの連動性が高くなっている。
・個人投資家には複雑。(?)
・実は外国の金融商品が底上げしている。(円安により30%以上かさ上げ)
・世界経済の拡大を前提にしている。
複利効果の心理的な罠にはまり、景気の大きな流れを見失ってないか?
投資信託は運用コストが高く、税金もかかる。(インデックスのノーロードならいいのでは?)
正しい投資のタイミングをつかむ方がはるかに重要(これができないからインデックスにするんじゃないか!?)
世界経済と相場のトレンドの掴み方を身に付ける
商品の先行指標として、アメリカの原油先物相場(WTI原油先物相場)を把握する。原油が他の商品よりも早く動く習性がある。
先物市場(1000兆円)は金融市場(デリバティブ:6.2京円)に比べ1桁以上小さい。
アメリカ経済予測(アメリカ経済=世界経済)
雇用統計(10-15万増加が雇用回復の目安)+ISM製造業景況指数(50が景気動向の良し悪しを判断する分岐点)
他の指標にはGDP(ただし速報性低し)
日本経済予測
日銀短観、特に大企業製造業の「業況判断指数(DI)」
ポートフォリオ
景気拡大時:株(40-60%)+外貨預金(30%)+現預金(30-10%)
景気後退期:外貨預金(50%)+現預金(50%)
戦略のヒント:円高か円安か、インフレ前半かインフレ後半か、投資資金がどこへ流れていくのか
方向性予測が難しいときは、現金化してリスクを抑える(さっきと言ってたこと違う!日本円のリスクは?)
捉利:トレンドを捕らえてそれに乗る。時には全て現金化することも良い。
円のリスク
日本マイナス成長のリスク、地震のリスク、国家破産のリスク
よって、外貨を持つと良い。
激動の金融市場を行きぬくには、歴史のほかに、哲学や心理学を学ぶことによって、物事を多面的に分析する能力、先のことを予測できる能力を身に付けることが必要不可欠。(ムズかしい!それができりゃ苦労しないよ)
外貨預金で資産を守る
日本はインフレが起こりにくい(企業の国際競争力確保のため、労働者の低賃金が根源)。
エネルギーの消費効率がとても優れていて、食料品価格の部下に与える影響は世界で最低水準。
経済理論は間違っている!実際には長期的な円安が進んでいる。(これはここ半年で完璧にひっくり返っている!現在はすごい円高が進んでいる。)
経済理論と実体経済がかけ離れているときは、実体を信用すべし。(実体が虚空だったとは!)
資本主義の究極体である、薄利多売の限界に日本はいち早く到達してしまったのか。
よって、外貨預金は円安+海外の高金利により資産を増やすことができる。
外貨預金にはネット銀行(特にソニーバンク)が有利!
大きなリスクは金融機関の破綻、格付けでチェックすべし(あれだけ格付けでみんな大損こいたのに!?)
S&PでBBB以上、ムーディーズでA以上なら破綻する可能性は無い。
外貨預金のポイント:金利差、物価上昇率、経済成長率
「金利高=通貨高」というのは、政治的・経済的な安定を前提として、資金をいつでも出し入れできるという流動性が確保されている先進国の通過において成立する。
物価上昇率:消費者物価指数伸び率、1.5-2.5%が適度、3%を超えないと中央銀行は動かない。
3つのポイントと関連ある経済事情:
・各国の中央銀行の定例会議(米FOMC、EUのECB理事会、日銀金融政策決定会合)
・中央銀行トップの発現
・各国の経済指標(消費者物価指数、GDP)
EUは財政赤字3%以内という規制があるため信頼性厚し。今後の基軸通貨の一つに。
ポートフォリオモデル:ユーロ50%、米ドル20%、ポンド10%、豪ドル10%、NJLドル10%。(全て下がっている!!)
外貨MMF(高格付けの国債や社債など、短期の外国債券で運用する投資信託)
外貨預金より悪い点:手数料が高い、金利が安い、選択の幅が狭い
外貨預金よりいい点:為替差益は非課税(利息は課税)、いつでも解約できる
ダウ理論に基づくトレンド
上昇トレンド:下値支持線を上回り、以前より高い天井と高い底が確認できる限り、上昇トレンドは継続
ボックストレンド:上値抵抗線と下値支持線の間で相場が推移していれば、ボックストレンドは継続
下降トレンド:上値抵抗線を下回り、以前より低い底と低い天井が確認できる限り、下降トレンドは継続する。
経済動向とトレンドどちらを優先する?⇒経済動向を優先視。
株式投資で資産を増やす
日本株式のポイント:日銀短観+外国人の売買動向
日本株の70%近くは外国人が所有している。
外国人の動向は「月刊の投資主大別売買動向」、「習慣の投資主大別売買動向」で分かる。
外国人の売買動向、アメリカの株価、日本の株価の3つは相関関係にある。
アメリカ株式のポイント:雇用統計+ISM製造業景況指数
政府の景況判断は遅いことが多いので、あまり当てにならない。
投資信託はETFで!
(ETFとインデックス・ファンドの違いが分からなかったので調べた。
ETFはインデックス・ファンドの一種で、上場しているのが特徴。株のように場中で売買でき、空売りもできる。インデックス・ファンドと違い、ファンドでないので、金額が大きすぎると買うことができないこともあるし、小額では投資できず、10万円以降から)
日本株の低迷は先進国の中で最高の法人税が原因!(他国では20%台が主流なのに日本は40%台)
株は余裕を持って。高値と安値のそれぞれ15%以内で売買できればいい、と大きく構えるべし。
臨3311に乗れ
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1980/04/25
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[内容]
近畿日本ツーリストの創立者の一人である馬場を主人公に、資産ゼロからアイデア、熱意で大企業へ成長していく姿を描く。
[感想]
馬場の何がすごかったのか?目の前にある問題を解決する熱意とアイディアなら戦後のビジネスマンは多くが持っていただろう。もちろん馬場の熱意やアイデアはレベルが高かっただろう。しかし、それにも増して時代の先を見通す眼は次元が違う話だ。修学旅行生専用の臨時線を出す。ただの代理店を目指すのでなく、総合娯楽を目指す。航空の時代が来ると見越して、航空事業を残す。他企業に先んじてコンピュータを導入する。自社だけでなく、鉄道、旅館まで全てオンライン予約を可能にする。こうした時代の先を見越したアイディアに、人生の全てをささげるパッションが加わって馬場は小さな会社を大企業まで押し上げたのだと思う。
それにしても、子供も作らないで、嫁にも働かせて、死ぬまで仕事を続けるだけの熱意というか一途さというか、猪突猛進具合というか、こういうのは現代ではなかなか生まれないんじゃないかな?家族、友人、持てるコネは全て使い、寝る間も惜しんで、人間らしい生活も捨てて仕事に打ち込む。俺はこんだけ一つのことに打ち込めるかどうか自信がないし、打ち込むだけの勇気もなかなか持てないな。けど、できれば俺も化学!で新しいビジネスを切り開くビジネスマンになりたい。馬場と違うのは旅行でなく化学、舞台は日本じゃなく世界だ!がんばらねば。
世界で戦う知的腕力を手に入れる
- 作者: 今北純一,船川淳志
- 出版社/メーカー: ファーストプレス
- 発売日: 2007/09/01
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[内容]
世界を舞台に活躍するために必要な知的腕力とは?どうすれば獲得できるのか?今北純一と船川淳志の対談形式で送る。
[感想]
なんで今北純一の本がなんか腑に落ちないのか分かった気がした。この人が考えるMVPや知的腕力、という言葉は経験から得られたものでなく、思索から得られたものなんじゃないか?だから他人がそれを活かして自分を成長させることができないし(間接的にはできるのかな)、実感が持てない。
[概要]
知的腕力=知的好奇心、アイデンティティ、コラボレーション、(スキル+コンピテンシー)
過去に山ほど実績があっても、常に視線が前を向いている。
決断しなければ何もしないのと同じ。
力を伸ばす実践のひとつとして努力を続ける。漫然とでなく。