意味のないインプットを止めるー 『仕事の哲学』P.F.ドラッカー

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前回からポストの続きです。

ドラッカーが教える最も効果的な成長法 ー 『仕事の哲学』P.F.ドラッカー - ゲッティング・ベター


今回はドラッカー流「成果を上げる方法」についてです。


ドラッカーも薦める遅延評価勉強法

技能や知識などインプットからスタートしてはならない。技能、情報、知識は道具にすぎない。


ドラッカーは成果をあげる実践法として、自分の時間が何に取られているかを把握し、成果に繋がっている重要なことに注力すべきだと言っています。

このような目的志向型のインプットの仕方は「遅延評価勉強法」という呼び方で呼ばれているそうで、注目を集めています。


遅延評価的勉強法 - IT戦記
勉強が苦手な人向けの「遅延評価勉強法」 : けんすう日記


これは簡単に言うと、『必要になったら、必要なところだけ勉強する』ということだそうです。


私はどちらかというと勉強が好きな質で、アウトプットなどを気にせずにインプットのみを続けてしまう癖が抜け切りません。しかしもう学生ではありませんから、知識の有無そのものが成果として問われることはもうあり得ません
そのようなインプット指向型から抜け出す方法としてドラッカーは以下の様な方法を提案しています。


インプット指向型から抜け出すには

何かをすることに決めたら、何を期待するかを書きとめる。九ヶ月後、一年後に結果と照合する。私自身これを五〇年間続けている。そのたびに驚かされる。


これは目標管理マネージメントと言われるマネージメント方法で、実際に私の働いている会社でも導入されています。自分の決めた目標に向かって働くことが最もモチベーションが沸きます。目標の達成期間としてふさわしいのは、プランを明確にするためには長くても1年半だそうです。ただ、1年半もの間の目標管理を個人でやろうとすると怠けてしまいがちです。そんな方にはこんなのはどうでしょうか?


フェンリル - デザインと技術でユーザーにハピネスを

私のようなスマートフォン中毒者も多いと思います。せっかくのスマートフォンを有効活用してみましょう。


日々の実践として

時間の記録をとり、その結果を毎月見ていかなければならない。最低でも年二回ほど三、四週間継続して記録をとる必要がある。


目標を決まっても、最後の実践の段階で躓いてしまうことも多いです。目標セットも辛いのに目標達成も辛い。。。成果への道のりは厳しいですね。その対処法としてドラッカーは時間を体系的に管理する上の方法を薦めています。

3〜4週間も時間を記録するなんて、なかなか常人にはできないことだと思いますが、これにもスマートフォンを利用して楽しくやりましょう。


podcast-j.net


<5月15日追記>色々タイムログアプリを試したところ、こっちのアプリが使い易かったです。

http://zonostyle.com/2010/11/atimelogger01.html


うまくドラッカーの教えを習慣化できると良いですね。
行動を習慣づけたい人 読書1万時間


最後に

「目標設定⇒時間管理」が重要だと認識できれば、スマートフォンや便利手帳など現代では様々な便利グッズがあります。しかし、そもそも目標を何に設定するかは、結局自分の価値観の問題です。「これを目指せ」とはドラッカーは教えてくれません。


目標は大きく、と良く言われますが、私は大きな目標を立てるのさえ億劫で目標設定の前段階で躓くこともあります。そういう時はドラッカーの薦める目標設定期間である1年半の間に、結構頑張れば達成できそうなことは何か、と自問すれば良いのだと気づきました。長くても1年半に一度は自分を棚卸しする時間を作ることにしました。