思考のボトルネックを解除しよう!

思考のボトルネックを解除しよう!

思考のボトルネックを解除しよう!

[内容]

様々な問題に関する思考をステップに分け、ボトルネックの考え方にあてはめてみる。



[感想]

この本は書いてある中身に関しては大したことはない。フレームワークだの、情報収集法だの、自己認識だの。この本の意義は思考をそれらのステップに分け、ボトルネックの考え方をあてはめたところにある。こうすることで、自分がなぜうまくいかないのか、どこが悪いのか、俯瞰的に見ることができる。

私の例でいえば、理系の進んでいるため、技能に関しては問題ないが、情報(新書など)と手法(問題解決などの教科書)の本を読んでいる。と言える。なんとな〜く分かっていることだけど、この本のように明文化してみることが大事。

しかし!思考をステップ分けしてボトルネックを探す、ということだけがこの本の重要なポイントなので、短くしようと思えば、30ページぐらいの本になると思う。



[概要]

同一システム内ではボトルネック以外は頑張っても無駄。

ボトルネックは移動する。



ボトルネック改善

1.ボトルネックの特定

2.ボトルネックを最大限活用

3.他を、ボトルネックに同期させる

4.ボトルネックの能力を引き上げる

5.また1.に戻る



思考のボトルネック=知識/選択/生・活力



知識のボトルネック=情報/手法/技能

選択のボトルネック=認識/選択/前提

生・活力のボトルネック=健康/習慣/好奇心



いつもどこで困っているか→ボトルネックの発見




情報

ECRS:

E Eliminate(なくせないか)

C Combine(一緒にできないか―アウトソーシング

R Re-order(順番を変えられないか)

S Simplify(単純化できないか)



エフェメラライゼーション:Ephemeralization 行為の短命化、ただ一度だけ

何度も同じことをするなら、一度で済ませられないか



時間当たりの出来高最大化

速読、オーディオブック、ながら族、セミナー



収集すべき情報の対象領域を絞らないと、どんなに効率化しても、希少な時間とお金が浪費される。

情報収集の対象領域を層別して、優先順位をつける。

例:仕事に関係する領域+一般知識+趣味+時間があったら読む領域



手法

フレームワークは適用する範囲を確定する必要がある:スコーピング

1.ヌケ・モレなく全体論的に、

2.レベルをそろえて



例:

5つの力=自社+顧客+競合他社+サプライヤー+代替品

3C=Company+Customer+Competitor



ロッジックツリー、マインドマップ、仮説思考、フェルミ推定MECE、マトリクス、モデリングなど。



技能

「知っている」レベルでは不十分。



机上練習:

1.何度も練習

2.シュミレーション

3.ケーススタディ



実地練習

1.ゲーム

2.ディベート

3.ロールプレイング

4.見よう見まね



会社にいれば失敗はできる。

いつもビビっていては学びの機会はなくなる。



選択のボトルネック

認識:自分はどこにいるのか

選択:自分はどこに行くのか

前提:自分が思い込んでいる前提は何か



自分はこの程度だ、と思った瞬間に、すべての可能性を閉じ込めてしまう。



ステップ1:自分は何者で、今何をしているのか(認識)

ステップ2:自分は何がしたいのか、何になりたいのか(選択)

ステップ3:それはできるのか、なれるのか(前提)



短期的視点:

1.「重要」と「緊急」の軸

2.「好き」と「得意」の軸 (嫌いの理由が、単なる思い込みの場合がある)

3.今いるところで真剣に頑張る軸



長期的視点:

1.自分を「たな卸し」する ― どこから来たのか

2.未来を夢見る視点、未来から見る視点 − どこへ行くのか



「前提」を見つける問

なぜそうなのか?

なぜそうなってはいけないのか?



対立から「前提」を見つける

1.考え方にコンフリクトを見つけて

2.コンフリクトを生んでいる「前提」を見つけて、

3.その「前提」が正しいのかどうかを検証し、

4.正しくなければ「書き換える」