考具

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

[内容]

イデアを考えるときに必要な道具、『考具』の紹介。

博報堂の社員。



[感想]

自分にとって、アイデアが必要になることはあんまりないが、前に読んだ『アイデアの作り方』からの流れで読んでみた。『アイデアの作り方』よりも方法が具体的でよいと思う、が、実行するのが大変なんだよな。読む人100人中実行する人20%、その内継続する人20%、よって、4%とはよく言ったものだ。

自分には、アイデアはあんまり必要ないので、アイデアを生み出す必要があるときに、辞書のように参照しようかと思う。

カラーバス、ポストイット、アイデアマップとか面白いよね。



[概要]

イデアとは既存の要素の組み合わせ・・・『アイデアの作り方』 J.Web.Young



情報を集めるコツ

集めたい情報は何か?

そのために解決しなくてはならない問題とは?



イデア収集の考具1〜6


考具1 カラーバス

何かテーマ(色、形、位置、音、場所など)を決めて、意識して見る

一件関係の無いものが、そのテーマの下に集まってくる。



考具2 聞き耳を立てる

言わば間接的なインタビュー。

電車、コーヒーシップ、レストラン、居酒屋などがお勧め。





考具3 ちょいメモ

手を動かして、忘れないように、頭の外に出す。

絵の要素を取り入れるのは上級。



考具4 七色インコ

誰かになりきる。

実際に体を動かすことで、新たな知見が得られる。

(子供の視点なら、しゃがんでみる、など)



考具5 フォトリーディング

速読。『あなたも今までの10倍早く本が読める』(ポール・R・シーリィ)

順に読むのでなく、欲しい情報を探すように。

1ページ1秒で概読し、その本から何を得たいかを決める。著者に質問するように。

これをマインドマップ(考具10)にまとめる。



考具6 臨時新聞記者

課題解決のヒントを求めて、現場取材⇒中学生でも分かるように説明。

取材のコツ

・しつこく、ほめながら取材。自分の問題と意識すれば、質問も出る。

・例え話を使う

・分解すること

企画に説得力が出て、プレゼンに迫力が出る。



イデア書き出しの考具7〜14

考具7 アイデアスケッチ(手書き)

イデアのエッセンスをスピードとフレキシビリティを持って書き出す。

まず形状やシーンを思い浮かべ、そこから得られる空間などをイメージすると、書きやすい。

1枚1案で、30枚ほど。

拡げて拡げて。ちょっとの違いも重要。



考具8 ポストイット

1枚1ネタ。全て書ききる必要はない。次のアイデアが浮かべば、次に移る。

場所も自由に机に貼る。





考具9 マンダラート

テーマと答えを表にする。

さらにその答えの中からから新たなマンダラート作製。






とにかく、アイデアを出す作業。



考具10 マインドマップ

思いつくままに、放射状に書き拡げる。(数に制約のないマンダラート)

紙に書き落とすことで、理解を深める。



考具11 アイデアスケッチ(パソコン)

パワポを使ったアイデアスケッチ。

タイトル(大きくする!)+内容3行で1枚1案。

見た目も重視、コピペで上書き。



テキストエディタを使う手も(行数を決めて、強制力を)。





考具12 連想ゲーム

イデアが出始めたらゲームは終了。



考具13 オズボーンのチェックリスト

イデアを生み出す組み合わせの基本パターン

・転用したら?

・応用したら?

・偏光したら?

・拡大したら?

・拡大したら?

・縮小したら?

・代用したら?

・置換したら?

・逆転したら?

・結合したら?



考具14 ブレーンストーミング

ルール1 他人の発言を批判しない

ルール2 自由奔放な発現を歓迎する、夢物語でも良い

ルール3 質より量を求める

ルール4 他人のアイデアに便乗する

ブレスト=半ば強制的な出会い

競争感覚を忘れずに。





イデアを企画にする考具15〜19

考具15 5W1Hフォーマット

企画書は1枚。

5W1Hの間を行き来しつつ、5W1Hを埋めて、企画を締めていく。



考具16 タイトル

企画には必ずタイトルを。

具体的なMのに置き換える。



考具17 ビジュアライズ

絵(理想形)にならないものは企画でない。

ビジュアライズができてれば、どんな質問にも答えられる。

できるだけ丁寧に、細かく。



考具18 マンダラート

5Wをマンダラートにする。

その表がHowになる。

さらに開いて、条件を細かくしていく。



考具19 企画書

美しさよりも原稿構成(これに80%の時間を)

読んだ人がビジュアライズできるか?

プレゼンテクニックに必要なのは、言葉の力を磨くこと。



行き詰ったときの考具20,21

考具の使いまわし、とにかくアウトプットし続けること。



考具20 アイデアマラソン

イデアをメモり、通し番号をつけてノートに。

自分専用のアイデアバンク。

通し番号がモチベーションに。

思いついたアイデアあ誰かに話す。





考具21 問いかけの展開

問いかけ方をずらしてみる。

切り口を変えるだけで、様々なアイデアが。



情報源

・本

雑誌(読み比べ、自分が対象でないものも)

・テレビ、ラジオ

・ウェブ

広告記事

写真集、辞書、年表地図、カタログ、データベース

デジカメ、携帯、文房具、ICレコーダ(カラーバスとの相性良)

などなど。