アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

[内容]
広告マンが記すアイデアの作り方。
単純に5つの工程に分けられる。


[感想]
無意識的なアイデアの作り方を明文化していて
なるほど、と思わされる。
筆者は広告マンだが、この方法は全てのアイデアに共通らしい。
新しい実験のテーマを生み出せないだろうか。
先生は新しい実験アイデアを生み出せているが、
よくよく考えてみるとこの5段階の過程を確かに踏んでいるなぁ・・・
それに対して僕は第一段階(論文を読む)から足りないな。


[概要]
イデアの作成とは一定の明確な過程である。
人間には生来アイデアを作る才能があるとする。
イデアを作る方法、原理を把握する。


イデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何者でもない。
 物事の関連性⇒総合的原理⇒新しい適用⇒アイデア


物事の関連性を見つける訓練(社会科学の勉強)
 ウェブレン『有閑階級の理論』
 リースマン『孤独な群集』


●必要な心の技術(不可逆な過程)
第1.資料集め
  特殊資料:製品と対象となる人々に関する資料
ほとんどの場合二つの間に関係の特殊性が見つかる  
  一般資料:この世の種々様々な出来事についての知識
   特殊資料との組み合わせでアイデアが生まれる
   心の中に世界の要素が多くなるほど、その組み合わせ(アイデア)が生まれやすくなる
  道具1.カード索引法
資料集めを怠けるのを防ぐ
  道具2.スクラップブック、ファイル


第2.心の消化過程
  事実は直視したり、字義通り解釈しないほうがいい
  1.ちょっとしたアイデアを全て書き留める
  2.パズルを組み合わせる努力をする
  3.やがて絶望へ・・・


第3.心の外に放り出す
自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。


第4.アイデアの誕生
リラックスしている時にユーレカ(分かったぞ)!


第5.具体化、展開
生まれたアイデアを仕舞い込んではならない
理解ある人々の批判を仰ぐ
いいアイデアは自分で成長する性質を持っている


●参考書
グラハム・ワラス『思考の技術』
H・ポアンカレ『科学と方法』
W・I・B・ビーバリッジ『科学的研究の技術』