人付き合いを負担の無いものにする3つの方法
社会人になってはや1年が経ちました。会社で仕事をする上で最も大変なのは、仕事そのものでなく、人付き合いであるということは多くの勤め人が感じているところではないでしょうか。重要であるとは思いながらも、できるだけ人間関係の負担を減らしたい。そんな人にぴったりの本です。
- 作者: アドルフ F.V.クニッゲ,服部千佳子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2010/05/20
- メディア: 単行本
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本書は人付き合いを負担の無い楽しい愉快なものにするための本です。200年以上前にドイツ人作家アドルフ・クニッゲによって書かれた本で、大ベストセラーになったそうです。現代にも通じるその人間交際術は、古くささはありません。
本書では数々の人間交際Tipsが紹介されていますが、その中で特に響いたものを紹介します。
1.ときには頭を下げる
頼まなくても骨を折ってくれるだろうと期待してはいけません。
多くの有能な人が、自分から懇願したり頭をさげたりできなかっただけで、同胞の役に立つ機会を得ることなく、埋もれたまま一生を終えてしまうのです。
本当に信用できる友達、仲間だとしても、その人の考えていることをその人以上に知ることはできないですよね。言わなくても分かってくれるよな、という期待は禁物だそうです。
同時に、期待は禁物だけどきちんと頼るべし、ということでもあると思います。学生時代、研究が行き詰まっている時、『何故先生は助けてくれないんだ』と思うことがありました。しかし、少し勇気を出して相談すると親身になって助けてくれたことを思い出しました。
2.事実は愚者に聞くべし
知っておくべき事実なら、愚者から聞くのが一番です。愚者なら話を面白くしようと誇張したり尾ひれをつけたりしませんし、よけいな感情を込めたり、巧妙な作り話もしないからです。
頭のいい人は話が上手いし、話を聞いていて面白いです。説得力があるから影響力が多いし敵になると大変です。なのでそういう話はまさしく話半分に聞いておきましょう、ということ。
しかし、一方でそういうの力はあらゆる場面で必要になります。一人の有能な人物が多くを決めて物事を進めていく場面にこの一年で数多く出会いました。そこで愚者の話です。
愚者とは言い過ぎですが、どんな場所にも大概いるのが、悪い言い方をすれば感受性が弱く空気を読まない人、良い言い方をすればいつでも落ち着いて冷静な人です。
私自身はどちらかというと、人の話を聞くと影響され、不安になってオロオロしがちな人間でした。学生時代からいつでも信頼できる友人は、落ち着いていて感情に流されない、作り話をしない人間です。自分とは正反対の大人な友人に恵まれていることをこの文章を読んで、改めて感謝しました。
3.人づきあいに”差”をつける
そんなに惜しげもなくばらまいたら、誰もあなたの愛情表現を信用しなくなってしまいます。
非常に難しい問題に、飲み会に・遊びに誰を誘うか、という問題があります。私としては単純に誘いたい人を誘えばいいと思いますし、愛想を振りまくために誘うなんて偽善だと感じます。しかし、一方で誘われなかったら文句を言わないまでも、不満に感じる人間が必ず居ます。そこで、常に全員を誘うのではなく、全員を誘う回と親しい人のみを誘う回をどちらも設ける、というイヤらしい方法しか無いように思います。
常に惜しげも無く愛情を振りまくのではなく、差別する。人間誰しも特別扱いされたい、ということでしょう。
人は誰でも特別扱いされたい? - イブウブ子@バリ島奮闘記 | バリ島ウブドから発信!
最後に
本書を読んでいる時に強く感じたことですが、これらの人間交際Tipsはあくまで自分に当てはめるためのものです。これらができていない人物を見つけても批判してはいけません。必ず卑屈な人間になってしまうでしょう。正しく読めば、改めて自分の行動を見直すきっかけになると思います。